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北朝鮮当局が中国に大規模な鉱物密輸

国連安保理の制裁で北朝鮮の対中国輸出は大きな困難に直面している。だが、国境の川・鴨緑江では、禁制品の大規模密輸が活発化している。

その投資と荷受けの打ち合わせのために北朝鮮に入国していた中国人の女性ブローカーが、交通事故で死亡する事件が11月に発生した。

北部の両江道(リャンガンド)に住む取材協力者が最近伝えてきたところによると、事故が起こったのは11月16日頃。密輸ポイントの視察に向かっていた車が、折からの大雪のためにスリップして横転し、女性ブローカーは事件。遺体は中国側に送還され、負傷した同乗者は病院に運ばれたという。

事件した女性が狙っていたのは、北朝鮮の鉱物資源だった。北朝鮮当局は11月から銅鉱、モリブデンなどの鉱物の密輸を活発化させている。これは、冬になって鴨緑江が完全凍結すると大型車両も渡河が可能になるためだ。協力者は、中国側の投資家や密輸ブローカーが頻繁に北朝鮮を訪れているとして、事故と密輸の関連を次のように説明する。

“事件んだのは漢族の60代の女性ブローカーで、モリブデン鉱石と銅鉱の生産投資と密輸の段取りのために入国していた。両江道の貿易局の幹部たちと密輸ポイントである新坡(シンパ)に向かう途中で事故が発生したそうだ”

鴨緑江の上流は川幅が狭く、朝中国境最大の密輸ポイントになっている。川は12月の半ばから凍り始め、大型ダンプも問題なく往来できるようになる。

北朝鮮側は行政機関である貿易局の承認のもと、貿易会社が密輸実務を担う。現場には税関員や保衛員(秘密警察要員)が立ち会って監督するため、“国家密輸”と呼ばれる。中国側で実行するのは民間の業者だ。新坡は、両江道の中心都市の恵山(ヘサン)から10数キロ下流に位置する。

協力者によれば、中国当局は密輸取り締まりをしているが、力のある中国側業者は、国境警備隊と情報交換しながら隙を見つけて行っている。15~20トンの大型ダンプカーを多数動員して一晩で数百トンの鉱物が運ばれる他、日本海で獲れたスルメもコンテナに満載して受け渡しているという。
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