韓国企業の1-3月期の業績が続々と出てきているが、案の定悲惨な結果に終わるところが相次いでいる。LGディスプレイに至っては営業利益ではなく営業損失、つまり赤字幅が拡大して-317億円になってしまったようだ。
LGディスプレイはことし1-3月期に営業損失3619億ウォン(約317億円)を記録し、昨年同期(1320億ウォン)より赤字が増えたと23日、発表した。売上高も4兆7242億ウォンで、同期間より20%減少した。LGディスプレイは「液晶ディスプレイ(LCD)生産ラインの縮小と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による生産の支障のため」と説明した。
LGディスプレイの営業損失は5四半期連続続いたが、前四半期(営業損失4219億ウォン)と比較するとやや改善した。LCDの販売価格上昇と為替レートが赤字幅の改善を支え、材料費の削減と投入コストの最小化の努力も影響を及ぼしたと分析された。
LGディスプレイ側は新型コロナウイルス感染症により4-6月期にテレビの需要が減少したものと予想した。LGディスプレイ専務(最高財務責任者、CFO)は「新型コロナウイルス感染症事態が1-3月期には主に中国や韓国などの生産に影響を及ぼしたとすれば、4-6月期からは需要の側面で影響が拡大するだろう」とし「テレビとモバイルでかなりの需要減少が予想される」と述べた。ただし、テレビ以外のIT製品の需要はむしろ増加すると予想した。徐専務は「在宅勤務やオンライン活動などでIT製品の需要が前年比20~30%程度増加するだろう」と述べた。
LGディスプレーの株価が暴落してたのは、業績が原因だったんですね。
23日は、結局-3.21%暴落で引けてるからな。今週はずるずると株価が下がっていく展開だったから、業績悪化はある程度予測されてたんだろう。
ちなみにSKハイニックスも営業利益が前年同期比で-41%激減となった。
韓国の半導体大手SKハイニックスが発表した第1・四半期決算は、営業利益が前年同期比41%減の8000億ウォン(6億4900万ドル)となり、リフィニティブ・スマートエスティメートによる市場予想(4740億ウォン)を上回った。
新型コロナウイルス感染症の流行に伴う在宅勤務シフトを背景とするサーバー需要が、スマートフォン事業の低迷を部分的に相殺した。ただ、米アップルや中国の華為技術(ファーウェイ)を顧客とするSKハイニックスは、半導体需要の不安定な状態が続くと警告した。
今年の世界のスマホ市場は昨年よりも大きく落ち込む見通しだが、自宅で過ごす人が増え、オンライン学習やビデオ・ストリーミング、電子商取引の需要が増えることから、SKハイニックスはサーバーやパソコンの需要に期待を示した。
リセッション(景気後退)が長期化すれば、サーバー向け半導体の需要さえ減速してしまう可能性を排除できない。
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