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金正恩氏「健康不安説」で「妹・金与正氏を“女帝”に」?その答えはいずれ明らかになりそうだ

沈黙続ける北朝鮮メディア

アメリカCNNが北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が手術後に「危険な状態」に陥ったと報じたのに対し、北朝鮮メディアは現時点で沈黙を守っている。北朝鮮のような独裁体制では、最高指導者の健康状態は最高機密にあたる。もし、最高指導者の健康不安につながる情報が漏れれば、“敵”に付けいる隙を与え、体制が動揺すると考えるからだ。

その意味では、北朝鮮側はCNNの報道を直ちに打ち消すことが求められ、金委員長の姿をメディアに映し出して健在ぶりを誇示する必要がある。

韓国の中央日報は22日、政府当局者の発言として「金委員長が江原道の別荘に滞在し、周辺地域を非公開で現地指導するなど正常な活動をしている」と伝えた。もし、これが事実であれば、金委員長がいつ姿を見せてもおかしくない。むしろ、一日も早く姿を見せるべきなのだが、なぜそうしないのかが気になるところだ。韓国統一省によると、2020年に入って金委員長が公式席上に10日以上姿を見せないのはこれまでに3回、今回を含めると4回目となる。

金委員長の動静報道を振り返って見よう。

1月25日平壌で旧正月を祝う記念公演を観覧 金与正氏、叔母の金慶喜氏らが参加。

2月16日父・金正日総書記の誕生日に錦繍山太陽宮殿を参拝
最初の動静“空白”期間は1月25日以降、2月15日までの21日間。

次は2月16日以降、2月27日までの11日間、公式席上に姿を見せていない。

2月28日 朝鮮人民軍部隊の合同打撃訓練指導
2月29日金委員長の指導の下、朝鮮労働党政治局拡大会議開催と報道(開催日不明)
3月2日 朝鮮人民軍前線長距離砲兵区分隊の火力攻撃訓練場で訓練視察
3月9日 朝鮮人民軍前線長距離砲兵区分隊の砲撃訓練を再び指導
3月12日朝鮮人民軍第7軍団と第9軍団の砲兵部隊の砲撃対抗競技を視察
3月17日 平壌総合病院の着工式に参加して演説
3月20日朝鮮人民軍西部前線大連合部隊の砲撃対抗競技を視察
3月21日戦術誘導兵器の模範射撃を視察

3度目は3月21日以降、4月10日までの19日間だ。
4月10日朝鮮人民軍の軍団別迫撃砲兵区分隊の砲撃訓練を指導と報道(指導日不明)
4月11日朝鮮労働党政治局会議を主宰
4月12日西部地区の航空師団管下の攻撃機連隊を視察と報道(視察日不明)

そして4度目となる今回、金委員長が姿を消してから22日で11日が経過した。これ以上、不在期間が長引けば、健康不安説が真実味を増し更なる憶測を呼ぶだろう。北朝鮮側としては金委員長の健康不安説を払拭し、効果的な形で健在ぶりを示すタイミングを慎重に見極めていると見られる。

存在感強める妹

こうした中、存在感を強めているのが妹の金与正氏だ。2019年12月末の党全員会議では党第一副部長に、2020年4月11日の政治局会議では政治局員候補に任命され、指導部内で政治力を強化している。もちろん、その背景には金委員長の了解と後押しがあるのは間違いない。

金与正氏の生年月日は明らかにされていない。1987年生まれが有力だが、88年生まれとの説もある。幼少期には正哲氏、正恩氏のふたりの兄と共にスイスに留学した。正哲氏は私立、正恩氏と与正氏は現地の公立校で教育を受けた。その存在が内外に明らかになったのは、父・金正日総書記の葬儀の場だった。与正氏は今やトレードマークともなった髪飾りに黒のスーツ姿で葬儀に参列した。

金正恩体制が発足して以降は、金委員長に付き添って重要行事や現地指導に参加し、至近距離で補佐する姿が度々捉えられた。ここ数年は金委員長の日程を管理し儀典的な役割を果たしながら、党宣伝扇動部などの重要部署で経験を積んでいた。

金与正氏と金慶喜氏の違い

金委員長と妹・与正氏の関係は、父の金総書記とその妹・金慶喜(キム・ギョンヒ)氏の関係を彷彿させる。

金正日指導部で慶喜氏は党軽工業部長などの要職についていた。北朝鮮の高位幹部だった脱北者によると、金総書記は生前、部下に「金慶喜氏に無条件に服従せよ」と命じていたという。ただ、それは唯一の血を分けた肉親である妹に対する愛情と信頼の表現であり、政治の第一線に妹を立たせるという意味ではなかった。また、慶喜氏本人も金総書記を助けようと努力はしたが、自らが主導して政治活動をしようとまでは考えていなかったとされる。

一方、金与正氏は政治活動に意欲的で、野心が強いと言えるかもしれない。党の要職に就き、金委員長の現地指導にも随行を繰り返して、兄の政治手法を学んでいる節がある。

気になる親族の動向

金委員長の「健康不安説」の浮上に伴って、改めて注目されるのが「脇の枝」として海外に飛ばされていた金日成主席(金委員長の祖父)の子孫の動向だ。

ひとりは、金主席と、2番目の妻、金聖愛(キム・ソンエ)氏との間の子供で、金総書記の異母弟にあたる金平日(キムピョンイル)駐チェコ大使。1988年以降、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド、チェコを転々とし、大使を務めていたが、2019年12月に帰任した。もうひとりが、金平日氏の妹・金慶真(キム・ギョンジン)氏の夫・金光燮(キム・グアンソプ)駐オーストリア大使。今年3月、27年ぶりに帰任した。

両氏は金王朝にゆかりがありながら海外追放も同然だった。いま、金委員長がふたりを帰国させたのは、体制は既に強固であり、両氏はもはや脅威にはなりえない、という判断だろう。また、海外に置いておくと、将来亡命し、反対勢力になる恐れも排除できないため、その芽を未然に摘んでおく必要性もあったと思われる。

一方で、金主席、金総書記、金委員長と続く「白頭山血統」の再結束も図られているようだ。

金与正氏の権限が急速に強まるのに加え、1月25日の公演には金慶喜氏が6年ぶりに公式の場に姿を現すなど、ロイヤルファミリーとしての存在感を誇示する動きも出ている。

金委員長の「健康不安説」にどんな背景があったのか。
その答えはいずれ明らかになりそうだ。
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