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北京で広がる波紋!日本の次期駐中国大使内定報道に北京がザワつく理由

中国の今の行動からしたら、仕方ない人事だろう。中国に対する日本の気持ちをこの人事が代弁している。

政府は、新しい中国大使に、長年、対中外交に携わってきた外務省の垂秀夫官房長を起用する方向で調整に入ったことがわかりました。4年余り務めている横井裕・大使に代わり、新しい中国大使への起用が調整されている垂秀夫氏は、59歳。昭和60年に外務省に入り、中国語を専門とする、いわゆる「チャイナスクール」の出身として、中国・モンゴル課長や中国駐在の公使、それに領事局長などを経て、去年7月から官房長を務めています。

中国による日本周辺への海洋進出が活発化したり、香港への統制が強化されたりする中、政府は「隣国である中国との関係は、最も重要な二国間関係の一つだ」としていて、長年、対中外交に携わってきた垂氏を起用することで、中国との間のさまざまな懸案について日本の主張を伝え、関係改善に取り組むねらいもあるものとみられます。

政府は中国側に、国際条約に基づく事前同意を求めていて、同意が得られ次第、この人事を正式に閣議で決めることにしています。

垂氏は1961年生まれ、大阪府出身で、1985年に京都大学法学部の高坂正堯ゼミを卒業後、外務省入り。チャイナスクール畑を歩み、中国の南京大学に留学後、天安門事件が起こった1989年に、在中国の日本大使館勤務。その後、1995年から再び北京の日本大使館勤務を経て、1999年に香港日本領事館の領事になった。2001年からは台湾の交流協会台北事務所に総務部長として出向し、2009年に中国モンゴル課長。2012年から再度、北京の日本大使館で公使。2016年に再び台湾の交流協会台北事務所。そして昨年7月から本省で官房長を務めてきた。

このように、外務省チャイナスクールの王道を歩いてきたような垂氏だが、日本国の駐中国大使に就任するにあたって、なぜ北京で波紋を呼んでいるのか?

■ 中国から「スパイ活動を警戒された」人物

同じ外交官出身の先輩で、元レバノン大使の天木直人氏は、7月15日のブログで、こう記している。

<この垂秀夫という外務官僚は、中国に在勤していた時、スパイ活動の疑いで中国政府から警戒され、それを察知した外務省があわてて帰国させてほとぼりを冷ました、いわくつきのチャイナスクールのホープだ。チャイナスクールには珍しい対中強硬派の外務官僚だ。

その垂氏を、このタイミングでわざわざ次期駐中国大使に内定し、中国政府に同意(アグレマン)を取り付けようとしている。断れるものなら断って見ろと言わんばかりだ。

もし中国が断ってきたら、それを大きく報道し、中国とはこんなに日本を敵視する悪い国だと宣伝するつもりだ。大使人事を拒否するということは外交関係を緊張させる異例の事態だ。それをおそれて中国が垂秀夫次期駐中国大使を受け入れる事になれば安倍首相の勝ちだ>

何だか分かったような分からないような説明だが、「スパイ活動の疑いで中国政府から警戒され」などと、穏やかでないことを先輩外交官から言われている。

■ 垂氏起用は「対中姿勢の転換」の証左か

実は、垂氏は中国政府から「スパイ活動の疑いで警戒された」ことが、少なくとも2回ある。

1回目は、北京オリンピック直前の2008年のことだ。中国共産党中央委員会機関紙『人民日報』社が発行する国際紙『環球時報』(2008年7月14日付)が「日本外務省が中国事務の責任者を交代 候補者にスパイ嫌疑」という記事で報じたのだ。長文の記事だが、要約してお伝えする。

<6月末に外務省アジア大洋州局が「中国モンゴル課」に改名して以降、8月1日に中国モンゴル課長の人選を宣布する。中国課長のホットなポストにはおそらく、かつて日本外務省から中国に派遣されたスパイが選ばれそうだ。

『読売新聞』は今年3月、一面トップで「中国は非公開の裁判で、日本の外交官はスパイだという判決を下した」と報道した。中国北京市高級人民法院は2006年9月、すでに判決を出しており、日本外務省の国際情報統括官組織がスパイ組織だったとしている。かつその組織の工作活動に、現在の外務省高級官員、及び中国の日本大使館の書記官と『読売新聞』の二人の記者がスパイだったとしている。その駐中国日本大使館書記官はスパイ組織の重要幹部であり、外務省高級官員もまた、駐中国の日本大使館で勤務歴があり、頻繁に訪中している。外務省内の噂では、垂秀夫がその両名のうちの一人だ。

垂秀夫はスパイなのか、それははっきり定まっていない。しかしこの種の猜疑は、かえって外務省の既定路線を危機に追いやるものだ。そのため、秋葉(剛男中国課長=現事務次官)の任期はもう終わるというのに、後任が遅々として定まらない。外務省の立場を難しくしているのは、もしも垂秀夫が真のスパイであったと宣告を受けた場合、『読売新聞』の報道後、垂に中国課長を続けさせるのは、ふさわしくないだろう>

記事中にある「『読売新聞』の報道」とは、2008年3月11日付の同紙が報じたものだ。

2005年春に、北京市内の中国人マッサージ業者が捕まり、翌年にスパイ容疑で無期懲役刑となった。その男は、「中国共産党指導者用電話帳」を知人から入手してコピーし、日本の「現職外務省幹部と書記官」に売ったというのだ。『環球時報』は、「二人の日本人スパイ外交官」のうち一人が垂氏だとしている。

垂氏が中国で「スパイ容疑」に引っかかったのは、もう一回ある。

2012年に公使として北京の日本大使館に勤務していた最中だ。何が起こったのかは諸説あるが、ともかく垂公使は、ある日忽然と北京の日本大使館から姿を消して、東京の本省に舞い戻ってしまったのだ。天木元大使が「外務省があわてて帰国させてほとぼりを冷ました」とブログに記しているのは、この時のことを指している。

スパイ容疑はともかくとして、半年前には「何としても桜の咲く時に習近平主席の国賓来日を成功させる」と躍起になっていた安倍晋三政権と外務省が、いまや手のひらを返したように、中国に対して冷淡なこと、この上ない。

北京で垂新中国大使の「日本版戦狼外交」が見られるだろうか?
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