気象庁は2日、日本の南の海上を進む台風10号が6~7日に奄美から西日本にかけて接近、上陸する恐れがあると明らかにした。中心気圧930ヘクトパスカル以下、最大風速50メートル以上の特別警報級に発達する可能性がある。
記録的な大雨、暴風、高波、高潮になる可能性があり、最大級の警戒を呼び掛けた。最新情報に注意し、週末までに備えが必要だ。
気象庁の杉本悟史主任予報官は台風10号の接近時に予想される最大風速について「昨年首都圏で暴風による被害が相次いだ台風15号より強い可能性がある」と説明した。
台風10号は今後、急速に勢力を強め、6日(日)ごろには「特別警報級」の勢力で九州に接近するおそれがあります。暴風や大雨、高波、高潮のいずれについても最大級の警戒が必要となります。早めに十分な備えや避難の検討をする必要があります。
現在、台風10号はマリアナ諸島の近海を西寄りに進んでいます。日本の南の海上は、広く海面水温が30度程度と記録的な温度の高さになっており、台風10号は海からエネルギーを得ることで、これから急速に発達することが予想されます。
台風は次第に進路を北寄りに変え、6日(日)ごろには九州に接近するおそれがあります。6日(日)午前9時の段階で、中心気圧930ヘクトパスカル、最大風速50メートルの「特別警報級」の勢力が予想されています。
台風については、中心気圧930ヘクトパスカル以下または最大風速50メートル以上の勢力で、中心が接近・通過すると予想される地域に対し、暴風・高潮・波浪の警報を、特別警報として発表することとなっています。
早めに十分な備えや避難の検討を
台風10号が「特別警報級」の勢力で九州に接近した場合には、記録的な暴風や大雨、高波、高潮となるおそれがあり、早めに十分な備えをしておくことが重要になります。
・避難場所や避難経路の確認
・非常持ち出し品(マスク、体温計、消毒薬などを含む)、食料、飲料水の確認
・停電に備え、懐中電灯、携帯ラジオ、電池の準備
などをしておきましょう。
なお、ことしは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、避難所が混雑するケースが発生しています。ハザードマップを確認し自宅の危険性が低い場合には自宅で待機する「在宅避難」や、安全な場所の親戚や知人宅に避難する「分散避難」についても、事前に検討しておきましょう
最新の台風情報に注意を
台風10号の進路や勢力、九州への影響の予想は今後も変わることがあります。
最新の台風情報を確認し、台風への備えを進めてください。
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