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台湾は緊急発進、中国戦闘機、2日連続で台湾に侵入

 台湾国防部(国防省)は、中国の戦闘機や輸送機などが10日午前に台湾南西の防空識別圏に入ったと明らかにした。2日連続の侵入だとし、中国に対し「地域の平和を損なう」行為をやめるよう求めた。中台間の緊張が一層高まる可能性がある。



その前に、9日午前、戦闘機スホイ30、「殲(J)10」など様々な機種の中国軍機が多数、台湾南西の防空識別圏に入った。台湾軍機が緊急発進し、監視にあたった。


台湾紙・自由時報(電子版)は、中国軍機は午前7時過ぎから9時30分頃にかけ、上空1500~9000メートルの異なる高度で次々に進入したと報じた。



複数の現地メディアによれば、台湾付近の海空域では9日午前、新型ミサイルの発射実験や実弾演習が予定されていた。中国軍機は、データ収集を目的としていた可能性もある。


台湾側は「敵の動き」を迅速に追跡し、中国機に対し緊急発進(スクランブル)したという。


国防部は「地域の平和と安定を損なう行為を繰り返さないよう中国共産党に改めて要請した」としている。



中国国防省は現時点でコメントの求めに応じていない。


一方、「中国艦隊、第3列島線に接近」ハワイ沖で訓練。


台湾の国防部(国防省に相当)が1日付で立法院(国会)に提出した中国軍に関する非公開の年次報告書で、中国海軍の艦隊が今年初め、米ハワイを含む「第3列島線」に初めて接近して訓練を実施したと指摘していることが3日までに、分かった。小笠原諸島や米領グアムを結ぶ「第2列島線」を越え、米国がインド太平洋軍司令部を置く戦略拠点のハワイを攻撃できる能力を誇示した。


報告書は、南海艦隊(司令部・広東省湛江=たんこう)の遠洋航海艦隊が年初に「第3列島線に初めて接近し、(第1、第2)列島線の封鎖を突破し遠海で作戦を行う実力を対外的に示した」と指摘。中国本土から離れた海域での指揮管制能力と長期間の航海、洋上での艦艇整備などの能力を検証したと記した。中国海軍が米領グアムだけでなく、さらに遠方のハワイを含む第3列島線を脅かす戦略的な構図を示した。



第3列島線は、アリューシャン列島やハワイ、南太平洋の米領サモアを経てニュージーランドに至る線。近年、研究者やメディアで用いられる概念で、米国防総省が1日に公表した中国の軍事力に関する報告書では言及されていない。


台湾の国防部の報告書はまた、中国軍の轟(H)6爆撃機が射程1500キロの長距離対艦巡航ミサイル「鷹撃(YJ)100」を搭載すれば「攻撃範囲は第2列島線を越えるため、米領グアムや空母打撃群を急襲でき、接近阻止・領域拒否(A2/AD)の目的を達成できる」とも指摘。中国海空軍の長距離攻撃能力の増強に警戒感を示した。



香港の週刊紙「香港01」(電子版)は2月、南海艦隊の052D型駆逐艦、054A型フリゲート艦と大型補給艦、情報収集艦など5隻が日付変更線を東側に越えた「西半球の海域」で補給や海難救助訓練を行ったとする同艦隊の中国版ツイッター「微博」への投稿を基に、「中国の新鋭艦隊がハワイに接近した」と報道した。ハワイまでの距離は約1200キロで「巡航ミサイルを発射すれば、ハワイを直接脅かすことができる」とする元軍高官の言葉を紹介した。

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