日本と韓国の排他的経済水域(EEZ)を侵犯して違法操業している中国漁船が根絶されていないことが分かった。
EEZとは、自国の沿岸から200海里までの資源について独占的権利を行使することができる水域だ。
8日、共に民主党の魚基亀(オ・ギグ)議員が韓国海洋水産部から受けた国政監査資料によると、2015年から昨年までEEZ漁業法に違反して摘発された中国漁船は1704隻だった。
2015年の568隻から昨年195隻へと大幅に減少したものの、違法操業は依然続いている状況だ。
過去5年間の違法事項を類型別に見ると、許可を受けた漁船の制限条件違反が1290隻(75.7%)で最も多く、無許可操業272隻(16.0%)、特定禁止区域の侵犯83隻(4.9%)、領海侵犯59隻(3.5%)の順だ。
過去5年間に摘発された船舶の返還と違反者の釈放のために支払われる担保金が993億9000万ウォン(約91億円)に及んだ。
最近になって韓国の領海を侵犯する中国漁船は一気に増加している。8月には1日平均29隻だった中国漁船は、10月に入って1日360隻にまで急増した。とりわけ秋のワタリガニ漁の季節を迎え、中国の違法漁船が毎日300-400隻ずつ西海の韓国領海に殺到。
中部海洋警察庁が現在、中国漁船の取り締まりに投入している船舶は全て合わせても8隻だ。この数だと数十隻の集団で押し寄せ抵抗する中国漁船を取り締まるには限界がある。海洋警察は「放水によって追い出す作戦を行っても、集団で抵抗しては逃走し、再びやって来るパターンが繰り返されている」と説明した。海洋警察関係者のB氏は「政府職員の捜索に動員されている中型船舶1隻でも中国漁船の取り締まりに投入できれば、はるかに役に立つだろう」と述べた。イ氏の捜索には海軍、海洋警察、一般の官公船まで含め1日平均35隻の船舶が動員されている。
一方、能登半島沖の大和堆付近で中国の違法漁船が急増していることから、水産庁はトラブルを回避するため、能登のイカ釣り船に付近での漁を控えるよう求めています。
中国の違法漁船が急増しているのは日本の排他的経済水域にある大和堆付近の海域です。
水産庁によりますと8月以降、大和堆に侵入する中国漁船が急増し、退去警告を行った数は9月末時点で2586件と去年の同じ時期と比べて3.5倍に増えました。
一方で、北朝鮮の漁船は今年はほとんど姿を見せず、退去警告は1件だったということです。
水産庁は「今後も大和堆の取り締まりを強化する」と話していますが、イカ釣り船の船長からはこんな声が…。
イカ釣り船船長:「中国船が姿を見せたら、取り締まり船は日本船を入れないようにしている。トラブルが起きれば良くないといって」
水産庁は10月に入り、日本の漁船に対して問題となっている大和堆周辺の海域に入らないよう求めていて、関係者からは対応がおかしいと批判の声が高まっています。
県漁協小木支所は日本の漁船が自由に操業できるよう国に対し要望することにしています。
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