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「iPhoneは耐水」は違法?イタリアでAppleに制裁金13億円

 iPhoneのマーケティング内容と保証内容に齟齬があるとして、Appleがイタリアで高額の制裁金を科されたことが明らかになった。



・集団訴訟に発展する可能性も


イタリアの競争・市場庁(AGCM)は、iPhoneの耐水性能に関する主張が誤解を招き不当だとして1,000万ユーロ(約13億円)の罰金を科したと『9to5Mac』が報じている


同庁は、Appleが2つの過ちを犯していると認定した。Appleが謳うiPhoneの耐水性能は、純水を用いたある一定の条件下の理想的な実験室でのことであり、実際の条件で同じテストに合格しなかったことを消費者に明らかにすることなく、耐水性を主張していると指摘。



2つ目は、さらに問題視されている。AppleがiPhone各モデルのマーケティングで耐水性を宣伝しているにも関わらず、浸水したデバイスの保証サービスを拒否している点だ。耐水性を強調しておきながら保証が明確にされておらず、消費者を騙す可能性が高いと判断された。


AppleはiPhoneに、デバイスへの水の浸入があったことを示す内部インジケーターを搭載しており、浸水したものは保証による修理や交換を拒否するのがAppleのポリシーだ。つまり消費者は購入する際には耐水だと言われ、アフターサービスが必要な時には浸水は対象外言われ、食い違っていると判断された。


今回この問題が浮き彫りになったことで、欧州連合(EU)の国々や、Apple本社のあるアメリカでも集団訴訟に発展する可能性があるという。



・潜水テストでは3倍の水深もクリア


Apple発表の公式な仕様では、iPhone 12シリーズの4モデルは、いずれも耐水性能が「最大水深6メートルで最大30分間」(IP68等級)となっている。


このイタリアの件を知ってか知らずか『Cnet』は、iPhone 12の水中テストを敢行。


iPhone 12を水中ドローンにくくりつけて、米国カリフォルニア州とネバダ州の州境にあるタホ湖で水深20メートルに40分間、沈めた。2度、同じテストを行った結果、スピーカーがこもったように聞こえたが、画面が反応し、音量ボタン、電源ボタン両方とも機能し、2つのカメラも正常に動いた。驚いたことにAppleが指定する3倍の水深に沈めた後でも、全てが正常に機能したという。



このテスト結果は、イタリア側の主張と若干、食い違っているようだ。組み立てられた端末の品質にばらつきがあり、当初のテストで浸水したものもあったということなのだろうか。


Appleは、潜水仕様のカメラ開発も行っていると伝えられており、今後はスキューバダイビング等での利用も想定しているはずだ。耐水とはいっても保証対象外になると、ユーザーが水中で使用するのを躊躇する可能性も否めない。では、そのカメラの機能は何のためにあるのか、という問いも出てくるだろう。今後、Appleがどの様な対応をするかに注目が集まる。

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