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トランプの「置き土産」に反発する中国…アメリカ国民が経済的苦境に陥った責任は中国にあるtrump

 コロナ禍でアメリカ国民が経済的苦境に陥った責任は中国にある。



トランプはこれまで一貫して、コロナ禍の責任は新型コロナウイルスが昨年11月に最初に発生が確認された中国にあると言い続けてきた。中国は国内では都市封鎖などの厳格な措置により早期にコロナの封じ込めに成功したが、国際的な流行拡大を止めるための手立ては何ら講じなかった。


トランプはこれまで、コロナ問題への対応について遅れや混乱が目立つとして幅広い層からの批判を浴びてきた。また自身がコロナに感染して入院した後も、パンデミックの規模や深刻さを軽く捉えているような発言を繰り返している。


米連邦議会は12月21日、新型コロナウイルス感染拡大に対応する追加の経済対策を長い議論の末に可決した。この経済対策には1人あたり600ドルの現金給付も含まれているが、トランプは給付額を2000ドルに引き上げるよう要求して1週間ほど署名を拒否した(27日夜に一転、署名)。



そんな中でもトランプは、コロナ禍の責任を中国に転嫁し、世間の批判の目を中国に向けようとしていた。


<「アメリカ国民に金をよこせ!」とトランプ>


26日にトランプは「なぜ政治家たちは国民に、たった600ドルではなく2000ドルを配ろうとしないのか。(だが)悪いのは政治家たちではない、中国だ。アメリカ国民に金をよこせ!」とツイートした。


中国の当局者や国営メディアはこうしたトランプからの非難を、トランプ政権の失敗から世間の目をそらそうという人種差別的な試みだとしてはねつけてきた。政府系の日刊英字紙チャイナ・デイリーの陳衛華(チェン・ウェイホア)欧州支局長は26日のトランプのツイートに「全く無能な負け犬(の遠吠え)」とコメントを付けた。



他の政府系の新聞の社説を見ても、中国国内における感染封じ込めをたたえるとともに、トランプやアメリカの同盟国を批判する内容が目立つ。


中国共産党機関紙人民日報系のタブロイド紙で、民族主義的なことで知られる環球時報は社説で、パンデミックとの戦いは「この冬、最も重大なグローバルな問題だ」と説いた。


そしてワクチンに関し、先進諸国はアメリカからの供給を当てにはできないとして、中国が自前のワクチンを開発し流通させることが必要だと強調した。


「ワクチンは途上国には回ってこない」



「アメリカの現政権はかつて、アメリカ製の新型コロナワクチンはアメリカ人に『最優先で』接種させると公言した」と社説は指摘。次に来るのは同盟国だろう。「では、発展途上国(の順番)はいつ来るのだろう」


「ワクチンが途上国の国益と安全保障を守る砦になりうるのは、ワクチンの(開発・販売)競争によって、アメリカが自分勝手に決めた(ワクチンの)使用順序が打破された場合だけだ」


また「ワクチンの役割は、戦闘における爆撃機や戦車のようなものだ」とし、ワクチンを手にし、コントロールするのが誰かによって、「将来、パンデミックに対抗する形は大きく変わるだろうし、今日では予測不可能な結果も招きかねない」と指摘した。



人民日報は、諸外国で中国の外交政策が戦闘的な「戦狼外交」だという呼称で問題視されている件について「誹謗中傷」だと異議を唱えた。


「『戦狼外交』は『中国脅威論』の新たなバージョンで、中国を「悪魔」のように描き、中国の外交努力を歪曲する新たな方法と言える」と同紙は主張した。


<「中国外交はもっと声を上げるべき」>


「その目的は、中国外交に負のレッテルを貼り、真実を知らない外国の人々を中国を憎むように仕向けることだけではなく、善悪をわきまえずアメリカをほめたたえる『知識人』を支援し、中国の立場をおとしめ、中国の精神をくじくことでもある......誹謗中傷を前に、中国外交はもっと声を上げて主張しなければならない」


中国はジョー・バイデン次期アメリカ大統領がどんな路線を取るか注目している。バイデンはトランプほど対立的な姿勢は取らないと見られるが、一方で同盟国との連携を強化して中国を抑え込み、貿易や人権問題、周辺国との領土紛争においても中国の問題行動にブレーキをかけようとするだろう。


トランプの任期はまもなく終わるが、対中問題は今後も長きにわたってアメリカ外交の大きな課題であり続けるだろう。中国の権威主義的行動はその強力な経済成長や技術的な進歩を背景にさらに脅威を増しており、これを抑え込む必要があるという意見では米政界も党派を超えて一致している。


12月に入り、中国の王毅(ワン・イー)外相はバイデンに、中国と協力し、紛争(王いわく、米中両国のみならず全世界にとっての『災厄』)を回避するよう呼びかけた。


「紛争ゼロ・対立ゼロ・相互の敬意・互恵的な協力の原則の下で」と王は述べた。「中国は協調と協力、安定に根ざした対米関係の発展に力を入れている」

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