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中国、ICBM施設を増強…シンガポールが中国と海上演習を実施

 中国軍が内モンゴル自治区で大陸間弾道ミサイル(ICBM)用とみられる発射施設少なくとも16基の新設を進めている可能性が高いことが26日、米専門家の調査で分かった。衛星写真を分析し、論文をまとめたシンクタンク「全米科学者連盟」の核専門家ハンス・クリステンセン氏は共同通信の取材に「施設増強で米国への反撃能力を高める意図がある」と指摘した。



クリステンセン氏によると、砂漠地帯にある軍演習場で2016年以降、3期に分けて少なくとも16基の建設が進み、うち11基は昨年後半に工事が始まった。中国はこれまで18~20基の発射施設を運用している。 


一方、シンガポールが中国と海上演習を実施。


アメリカと中国が東南アジアで主導権争いを繰り広げるなか、シンガポールが今週24日、約5年ぶりに中国海軍との海上合同演習を実施した。



ジョー・バイデン米大統領は、中国がアジアで影響力を拡大させる現状に対抗する、いわゆる「民主主義国家の連携」を提唱している。しかしシンガポールのリー・シェンロン首相は、この考えを「冷戦型」と呼んで、参加を拒否する姿勢だ。


ビジネスを重視するシンガポールの外交政策を考慮すれば、中国「封じ込め」の国家連携に参加することは考えにくい。中国との軍事関係が今後強化される可能性はあるものの、アメリカがシンガポールにとって「安全保障上の第一のパートナー」であることは変わらないと、南洋理工大学(シンガポール)で海洋安全保障を研究するコリン・コーは語る。



24日に実施されたシンガポール海軍(RSN)と中国海軍(PLAN)の海上合同演習は、2016年9月以来、約5年ぶり。両軍の艦船が一群となって航行する画像イメージとともに両国で発表された。


中国側の発表によると、両軍の艦船はシンガポール海峡の北東の洋上に集結した。演習によって「相互の信頼を構築し、友好を深め、協力を促進した」とする艦隊士官のコメントが添えられている。


<周辺諸国と演習を重ねる中国>



またシンガポール国防省によると、シンガポール海軍からステルスフリゲート艦と哨戒艦、中国海軍から駆逐艦とフリゲート艦が参加して「追い越し演習」が実施された。


両軍は操縦、交信演習の後、合同の捜索・救助シミュレーションを行った。シンガポール国防省は、演習が行われた場所を「南シナ海南端の公海上」としている。


中国海軍は今月、パキスタンとも海上合同演習を実施したと今週、明らかにした。



新型コロナウイルスによるパンデミックのさなかにあった昨年、中国は近隣諸国と多くの合同軍事演習を実施している。


昨年3月にはカンボジアとの合同軍事演習「ゴールデン・ドラゴン」が実施されたが、今年は首都プノンペンが昨年10月の大規模な洪水で被害を受けたことや、新型コロナの感染が収束していないことなどから中止となった。


昨年12月には、パキスタン空軍との合同演習が砂漠地帯で、さらにロシア空軍との合同訓練が東シナ海で実施された。


<米中を両にらみするシンガポール>



安全保障の専門家らは、今回の中国とシンガポールの海上合同演習を、中国が東南アジア諸国との軍事協力をさらに強化する兆候と見ている。


この演習の2週間前には、アントニー・ブリンケン米国務長官がシンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相との電話会談を行い、アメリカとシンガポールの安全保障上、経済上の関係をあらためて確認したばかりだ。


中国とシンガポールは2019年に防衛交流と安全保障協力の合意(ADESC)を締結。これに基づいて両国の軍事演習が今後増加することも考えられるが、研究者のコーは今回の演習は「何ら新しいものではない」と言う。


今回の演習は「基本的な日程」を消化しただけで、「中国との良好な関係を維持するシンガポールの長期的な立場」に沿ったものだと、コーは見ている。


<中国封じ込めは「冷戦型」>


また、中国側はシンガポールとの軍事演習を拡大したいと望んでいるが、現状での両海軍の交流はまだ「初期段階」のものだという。シンガポールは昨年12月、米軍と合同の海上協力即応訓練(CARAT)を実施したが、その際に行われた「戦闘の要素」を含むより複雑な演習は中国との合同演習では行われなかった。


一方、アメリカでは中国が今後数十年間、アメリカの国益にとって最大の脅威になるという懸念が超党派の合意事項となっている。これを受けてバイデン政権は、中国の敵対的な経済政策や地政学的な拡大主義に対抗する「民主主義国の連携」を提唱している。


しかしシンガポールのリー首相は、バイデン政権と中国の現政権の軋轢の可能性からは即座に距離を置いた。


「多くの国が、中国を念頭に置いて対抗する連携には参加したくないと思う」と、昨年11月に北京で開催されたイベントでリーは発言した。「中国とビジネスをしたいと思う国があるからだ。そのような『冷戦型』の連携は、あり得ないと思う」


研究者のコーも、「中国『封じ込め』のどのようなスキームの一画としても、シンガポールは絶対に見られたくない」と分析する。「それによって外交政策の根本の前提が、深刻なダメージを被るからだ」

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