米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、敵地のアストロズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。8回の第4打席で2試合連発となる決勝の7号ソロを放った。飛距離440フィート(約134.1メートル)の特大弾で勝利に貢献する一方で、第1打席では外角の変化球を自信を持って見送るもストライクと判定され三振。苦笑いするシーンに米記者が注目。実際のシーンを動画付きで公開すると、米ファンからも「ひどい判定」などとブーイングが起きている。
初回1死で迎えた第1打席。フルカウントからの6球目、右腕マクラーズの外角への変化球を自信を持って見送った。しかし判定はストライク。一塁へ歩き出そうとしていた大谷は、踵を返しベンチへ戻りながら苦笑いで首を振った。別角度の映像では右手を左右に振って、なんとも言えない表情を浮かべていた。
米紙「ロサンゼルスタイムズ」のエンゼルス番ジャック・ハリス記者は自身のツイッターで「ショウヘイ・オオタニは初回に見逃し三振。彼は見逃し三振が好きではない」と添えて見逃したボールから、大谷の困惑リアクションまで一部始終を動画付きで公開。これに現地ファンからは「ひどい判定」「MLB審判はジョークだろ。正直、困惑する」などとブーイングが起きている。
また米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者も「見逃し三振後のオオタニがこれほどまで表情に出している」とツイートし、大谷の困惑のリアクションに注目。こちらも米ファンから「彼を責めることはできない」「彼がルーキーだった時のロッキーズ戦でもあった。おかしな判定に打席で座り込んでたよ」「際どくもない。MLBにはストライク判定ロボットが必要」などと判定への不満の声が上がっている。
大谷翔平が100年ぶり大記録へ
会心の一発は2-2で迎えた8回に生まれた。2番手右腕ガルシアの外角フォーシームを捉え、バックスクリーン右へ飛び込む勝ち越しの7号ソロ。2試合連発は公式戦6度目で、2020年7月29、30日(同30、31日)のマリナーズ戦以来269日ぶり。勝負を決する一打に大谷も左手を突き上げて喜びを露わにした。
この一発で大谷の今季の本塁打は7本に。ブレーブスのアクーニャJr.やパドレスのタティスJr.、レッドソックスのJD・マルティネス、ツインズのクルーズらと並び、本塁打王争いのトップタイに。実はこの一発が、100年ぶりの記録となった。
エンゼルスのマット・バーチ広報はこの日の試合後に自身のツイッターで「ショーヘイ・オオタニは月曜日にエンゼルスの先発を務める。メジャーの本塁打でトップに立つ選手が先発マウンドに上がるのは100年ぶりとなる」と伝えた。100年前にこの記録を成し遂げていたのは“元祖二刀流”のベーブ・ルース。19本塁打でメジャートップに立っていた1921年6月13日のタイガース戦で先発している。
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