史上初の五輪金メダルを目ざしたU-24韓国代表の戦いは、ベスト8で終わりを告げた。
7月31日、横浜国際総合競技場で行なわれた東京五輪・準々決勝で、韓国はメキシコと対戦。この試合でもエースMFイ・ガンインをベンチスタートさせる作戦で臨み、五輪で過去4戦して2勝2分けと相性がいいメキシコと対峙した。
序盤からハイプレッシャーを掛けて主導権を握りにいった韓国だが、12分にFWエンリ・マルティンにヘディング弾を決められて先制を許す。8分後にMFイ・ドンギョンが鮮烈ミドルを決めて振り出しに戻すが、30分、39分と立て続けの失点でリードを広げられてしまう。
DFチョン・テウクが相手選手の顔に頭突きを入れるような形になり、イエローカードをもらっている。
韓国がコーナーキックを獲得したなか、ゴール前で韓国DFチョン・テウクとメキシコDFブラディミル・ロローニャが対峙。
体を寄せて密着マークするロローニャに対し、チョン・テウクが頭を下げて相手の顔面をヒットする形に、ロローニャは顔を押さえてピッチに倒れ込んだ。チョン・テウクはこのプレーでイエローカードを受けた。
後半に入ってふたたびイ・ドンギョンの豪快な一撃で1点を返したが、54分にリスタートからマルティンに頭でねじ込まれると、63分にもMFセバスティアン・コルドバにミドルを蹴り込まれて万事休す。もはやなす術なしの窮地に追い込まれた。
終盤は互いに1点を取り合い、試合は3-6のスコアで終了。韓国の挑戦はベスト8で終焉を迎え、“天敵”へのリベンジを果たしたメキシコはブラジルとの準決勝にコマを進めた。アジア勢は日本のみとなった。
一方で、久保建英、スペイン戦にメラメラ闘志「120%、150%の力でチームを勝たせたい」
8月3日の準決勝で対戦するスペインに対して、U-24日本代表MF久保建英が並々ならぬ闘志を燃やした。
グループリーグの戦いを唯一の3連勝で勝ち上がった日本にとっても、決勝トーナメントの戦いは容易ではなかった。120分を0-0で終えると、GK谷晃生のストップなどで何とかPK戦をものにして、勝ち上がりとなった。
試合後のインタビューに答えた久保も「すごくうれしいですね。谷晃生選手がチームを救ってくれて、チーム一丸となって勝ててうれしい」とホッとした表情をみせると、「今日は攻撃陣がチームの助けになれなくて、守備陣に迷惑をかけてしまった。チーム一丸となってPKで勝てたので、最低限の結果かなと思います」と続けた。
準決勝の相手はスペインに決まった。久保にとってもスペインは、現在も拠点を置く特別な国。「グループリーグが始まる時から準決勝は普通に行けばスペインだろうなと思っていた」と十分に意識していたことを明かすと、「自分の中で一つひとつと話していたけど、ここ(スペイン戦)に100%の力で行こうと思っているし、120%、150%(の力)でチームを勝たせたいと思います」と力強く話した。
「どうせ2試合やるなら最後、最終日にしっかり決勝の舞台で戦いたい。次の試合も全力でぶつかりたいと思います」
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