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「遺産狙う女」から「良い奥さんもらった」へ…加藤綾菜さん(33)が加藤茶さん(78)と結婚した

 45歳の「年の差婚」には驚いた。広島県福山市出身のタレント、加藤綾菜さんがコメディアンの加藤茶さんと結婚したのは10年前のこと。派手な容姿で、きつい言葉を口にしていた綾菜さんに、世間の風が冷たかったのを覚えている。ところが最近、配信動画で別人のように穏やかな表情の綾菜さんを見た。おまけに口にするのは親しみのある広島弁だ。会って話を聞きたくなった。



「あの頃はバッシングばっかりじゃったな」


6月初旬。東京の事務所。動物のイラストが描かれた白いブラウスに黒いパンツ姿の綾菜さんはそう語り、ちょっと遠い目になった。


東京の大学に通いながら、寿司(すし)店でアルバイトをしていた頃、茶さんと知り合った。交際を続け、3年後の2011年6月に結婚した。


若く、未熟だった。「芸能人の妻」を意識して空回り。髪を金色に染め、目の周りに濃いメイクを施していた。ブログには、およそ高齢の夫に出す料理と思えない、トンカツやステーキの写真を次々アップした。



「加藤茶を殺す気か」「遺産を狙う女」。ネット上の誹謗(ひぼう)中傷が今ほど問題化していない時代。容赦ない言葉が飛び交った。綾菜さんも負けじと「じゃあ何が普通なの!」とブログで反撃したことがあった。


転機は結婚3年目。帰宅した茶さんの異変に気づいた。ろれつが回らず、手が震えて料理を箸でつかめない。パーキンソン症候群だった。



病院でやせ細った茶さんを看病する日々。考える時間が増えた。「ウチがダメじゃったかな」。自分を見つめ直すことができた。その後、茶さんの病は癒えたが、手の震えが止まらず戸惑っていた茶さんの姿が頭を離れない。「もう二度とあんな恐ろしい思いをしたくない」。やるべきことを悟った。


介護施設のボランティア。入所者の車いすを押して1か月分の食材の購入に付き添った。少しずつお年寄りの気持ちがわかった。介護を知ろうと1日8時間の勉強。野菜、魚が嫌いな茶さんのため、料理教室で味つけも学んだ。そうして介護や食育インストラクターの資格を取得。茶さんは「これで安心できるね」と喜んでくれた。



昨年5月から動画投稿サイト・ユーチューブで「加藤家の日常」を配信する。盟友・志村けんさんを失い、落ち込む茶さんを元気づけようと始めた。茶さんがカメラマンを務め、綾菜さんが得意料理を紹介することもある。何のことはない10分ほどの映像だが、広島弁全開の親しみやすさがある。9月20日現在でチャンネル登録者数は約8万人、再生回数も1200万回を超える。


今年3月の茶さんの誕生日。綾菜さんに抱負を聞かれて「現状維持」と答える茶さん。綾菜さんが「この年齢だったらそれが大変じゃもんな」と返すシーンが動画で流れた。10年前と違い、寄せられるコメントは「理想の夫婦」「加トちゃんは良い奥さんをもらって良かったなあ」などと好意的なものが多くなった。



ネットの誹謗中傷について、ようやく国が厳罰化に向けて動き出した。でも言葉の刃(やいば)を歯止めもなく浴びていた当時、綾菜さんはそれらをどう受け流したのだろうか。「そうじゃねえ。ウチ実は……」。綾菜さんは、また遠い目になった。


私も当初は、この結婚には絶対に何かウラがあるぞ。と思っていたうちの一人です。もちろん誹謗中傷なんてアホなことはしませんでしたが、あまり好意的には見ていませんでした。


でも先日2人の様子をテレビで見て、いい夫婦だなと素直に思いました。今は応援しています。

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