福岡市中央区のマクドナルド天神西通り店で女性客(26歳)が金属片のようなものが入ったハンバーガーを食べ、歯が欠けたことが17日、日本マクドナルドなどへの取材で分かった。ばねのような形状で調理器具の部品とみられる。同社は女性に謝罪し返金した。全店舗に器具の点検を指示した上で、詳しい原因を調査している。
同社によると、女性は14日午後2時ごろ、ハンバーガー「濃厚とろ~り月見」を購入。食べ始めて異物に気づいた。
女性によると、歯が1ミリ程度欠け、急性歯髄炎との診断も受けた。
日本マクドナルドは「深くおわびするとともに、原因究明と再発防止に努めたい」としている。
食品への異物混入などあってはならないことだが、ゼロにすることは難しい。今回のケースを有意義に活かし、改善を望みたい。
研究によれば、消費者が購入を控える可能性と、この問題への発言の量が、企業の改善を促進するとされている。消費者の言動は大切だ。
ただ、今回のニュースで「謝罪し返金した」は、まずはそうしたとの報道であり、それ以上の謝罪や見舞金などが何もなかったという意味ではないだろう(見舞金があっても金額は報道されないだろう)。
マスコミ報道が消費者の声を作り、企業の改善が進む。報道のあり方、私たちの受け取り方が問われる。
そうは言っても、一般的な異物混入は、「とりかえしのつく過失」だ。企業のイメージを回復するためには、社会への謝罪と共に、原因解明と具体的対策を公表し、それをより多く報道してもらうことが効果的だ。
企業、消費者、マスコミの相互作用が、安全な食と社会を作るだろう。
通常このような場合、返金のみならず、1かけた歯の治療費、2通院の際の休業補償、3交通費、4今後かけた歯に今回の事件との因果関係が証明された不具合が出た場合の賠償が取り決めされることが多いです。
1については、かけ具合にもよりますが、レジンやセラミックで修復する範囲で賠償する場合もありますし、歯髄炎から抜髄が必要な場合には補綴やインプラントということも視野に入ります。
マクドナルドとしても当然返金で終わらせる意図はなく、ニュースとなるタイミングで返金と書いてもらえるようにこのような対応をすることがマニュアル化していると思われます。
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