日産と三菱、そして両社合弁のNMKVは、2022年5月20日に水島製作所(岡山県倉敷市)で日産・三菱両社が発売予定の新型軽EVのオフライン式を実施し、日産 新型「サクラ」と三菱 新型「eKクロスEV」を初公開しました。
電動化技術を結集した新世代の軽自動車タイプのEV。先進の自動運転支援機能やコネクティッド技術による高い安全性と快適性を実現したモデル。
新型軽EVは、日産「デイズ」や三菱「eKクロス」などを手掛けているNMKVが企画・開発を担当し、2022年度初頭を目処に市場投入すると予告されてきたEVです。
これまで、ユーザーの実質購入価格については「約200万円から」とアナウンスされています。
2020年8月には、生産を担当する水島製作所(岡山県倉敷市)において、新型サクラと新型eKクロスEVを生産するための設備投資が開始されるなど、発表・発売に向けて準備が進められてきていました。
また、日産は「東京モーターショー2019」にて軽自動車クラスのコンパクトなボディサイズを持つEVコンセプトモデル「ニッサン IMk」を初公開。今回、市販版として新型サクラが公開されています。
一方、三菱は東京オートサロン2022で「K-EVコンセプト Xスタイル」を初公開。この市販版として新型eKクロスEVが登場しています。
オフライン式には、日産の内田誠社長、三菱の加藤隆雄社長、NMKVの安徳光郎社長が登壇。
日産の内田誠社長は、オフライン式で次のようにコメントしています。
「3社の協同プロジェクトとして、4モデル目となる新型車です。日産としては、日本のマーケットで4割を占める軽マーケットに投入する、量販車初の電気自動車となります」
2019年の東京モーターショーで新しい軽BEVの登場を予感させるコンセプトカーがお披露目されていたが、ようやくその姿が公開された。
三菱版はアクティブなイメージで人気の『eK クロス』に電気自動車が新しい選択肢として加わる形になるが、日産版の『サクラ』はアリアやノート/オーラと同じ流れを汲んだフロントフェイスや専用デザインを施しているのが特徴だ。
バッテリー容量と航続距離は街乗り主体となる軽として欲張っておらず、日常の利用用途には必要十分なものとなっている。そのぶん手頃な価格帯は一家の2台目のクルマとして手が届きやすく、電気自動車普及の鍵を握りそうだ。
いま、某所におり、これから軽EVについて情報収集。
そもそも、軽自動車は登録車に比べて、事実上の税制優遇措置があり、ユーザーにとって購入と所有・維持でのコストが安い。
また、新車価格も100万円台が主流と登録車と比べてリーズナブル。エンジン排気量は小さく、燃費が良いモデルが多い。
こうした中、確かにEVとしては補助金含めてリーズナブルな価格とはいえ、補助金は年度予算次第であり、普及すれば当然、補助金は減額され、そして消滅する。
軽の利用実態として、日本自動車工業会がユーザー調査を行っているが、最も多いのは「近所への買い物や、用足し(ようたし)」走行距離も月に300km未満などが多いのが実情だ。
個人ユーザー向け、法人向け、日産・三菱による軽EV市場開拓の手腕が問われる。
0 件のコメント:
コメントを投稿